恋愛に限らずだが、
人脈形成に伴うものは、必ずと言っていいほど時間とお金がかかる。

互いの関係性を深めるために、お互いに自分の時間を割いて
いろんな場所へ行き、いろんな話をして、共有して
相手を知り、関係性を構築していく。
恋人に置き換えると、
お互いの興味のあるところへ行き、
ご飯を食べ、映画を見て、時に遠出に出て、デートを重ねる。
時にはお互いの友達を含め遊んだりと、
さまざまな場面を共有し、男女として少しずつ関係を深めていく。
だが大前提それをするためには、自分の中の優先順位を上げて、
最低限、時間とお金をかける必要があるということだ。

友達期間が長い人であれば、
それまでの間にお互いをある程度知っていることが多く、
恋人として互いにかける時間はそこまで必要ないかもしれないが、
初めましてからの段階であれば、やはり時間はかかる。

恋愛は、めんどくさいものだ

何が言いたいかというと、
今の彼氏・彼女と別れるか悩んでいる時
恋愛に少し消極的な時、もしくは興味が薄れている時の一つの理由として
『一からまた相手を探して関係性を築くことが面倒くさい』
というのが上げられるということ。

そしてそのことについて『確かに』とわかるようになってしまったこと。
昔の私であれば、『なんだその理由は。』と思ってしまっていたのだが
今この歳になると、その考えを理解することができる。
なぜなら、歳を重ねれば、仕事や将来のこと、自分の健康のことなど
自分ひとりが生きていく上での悩みが尽きないもので、
むしろ問題は増えるばかりなのが事実。
ましてや、物価上昇でお金のことで悩むことも多い世の中だ、無理ない。

そんな中、恋愛というジャンルに時間とお金を注ぎ
その間にこれでもかというぐらい、感情が浮き沈み
そこから幸せを見つけることになど、
想像するだけで少し白目を剥いてしまいそうになる。
また、この歳になり自分自身大きく変化を感じたこと、
それは、感情が動くと体力が消耗されるということだ。
特にネガティブな感情ほど、体力が失われるものはないだろう。
だから、感情表現が豊かな人や、すぐ泣く人、落ち込む人を見ると
『体力あるな〜、若いな〜、すごいな〜』と
冷静に見てしまい、時に少し羨ましいとさえ思ってしまう。
とてもじゃないが、私にはそんな体力はない。

恋愛は、仕事や筋トレと違って、
”やればやるほど成果が出る”といった仕組みは一切ない。
正解などどこにもなく、
常に自分と向き合い続け、相手に思いやりをもって接し、
受け入れながら、一緒に答えを見つけ歩むものだ。
だから、そこには考える力や行動力ではなく、
まず忍耐や体力の方がいるのだと考える。

できなくはないが、やはり結構大変。

恋愛することは、決して難しくはない。
なぜなら、出会うための手段が格段に増えたからだ。
アプリやイベント、人と人が知り合う方法はいくらでもある。
ただ、仲良くなりたいと思う相手を見つけるまでの間
また見つけてから互いを知って仲良くなるまでの間
仲良くなってから恋人になるまでの間
恋人からパートナーになるまでの間
にどれほどの時間とお金を使うか。
できないことはないが、余力や想いがない限り
そこまで頑張れないというのが本音。
私も仕事で疲れている時は、恋愛を楽しむ暇などなく眼中になかった。
だから今、その意味をようやく理解したのだ。

まず客観的に見て

恋愛をして、ドキドキする時、好きという気持ちでいっぱいな時、
楽しいなと感じる時、傷つけられて、ひどく落ち込む時。
本当にいろんな感情が溢れ、時に振り回される。それでもやめられない。
それはなぜか。
それだけ、自分に余裕がある、暇がある、時間がある、体力がある
ということ。
自分は今そういう状態だということに気づいてみて欲しい。

客観視することで
『それは本当に自分の望んでいるお金と時間の使い方なのか』
『今自分は恋愛をしたい時期なんだな』
『実は今自分は、暇なんだな』
『体力がある今の内に動こう』
など、自分との対話から、前向きになったり、冷静になったり、
心が軽くなったり、そんな自分に自己嫌悪したりすることもあるだろう。

こんだけ言っておいてだが、ぶっちゃけそこからの正解はない。
ただ、そう思っただけだ。